chocolate☆love
「ど、どうしよう…」
うぅ…先が思いやられる…。
私、建物のなかで
“迷子”という表現を
使う日がくるなんて、
思ってもいなかったよ……。
そんなことをぼんやりと考えていると…。
「オイ、お前、なにしてんの?」
いきなりそんな言葉が降ってきた。
顔を上げるとそこには―…。
「…っ!」
サラサラの茶髪。
背は大きめで、
整ったキレイな顔。
イケメンが
不機嫌そうな顔で
私を見下ろしていた。