人な私と機械な君と
__登校時間はあと5分。美鈴が来るまで待つ賭け主たち。パラダイス=1名、パラダイスじゃない=5名という同情してしまいそうな結果となってしまったが、肝心の美鈴がいつになっても来ない。

馬鹿2:「え~皆様ぁ~、現在わたくしのお金破産注意報が発令されています。今すぐ賭けをお止め頂くようお願い致しますっ。」

馬鹿1:「もう諦めろよっ。」

馬鹿3:「何事も諦めが肝心だ。」

「そうそう、男がグダグダ言ってたって格好悪いだけだぞ。」

「ふふふ、そろそろ来るわよっ。」

ガッカリと落ち込み机に突っ伏す2号。廊下の方ではバタバタと2-10組の教室に駆けってくる足音がだんだんと大きくなって聞こえてくる。

馬鹿4:「ご馳走さん。」

馬鹿2:「うわぁああああああっ!!」

2号は目を瞑って両耳を塞ぎ教室の隅へといってしまう。

ついに教室の扉が開かれた__が、誰も騒ごうとしない・・・。

馬鹿2「あれ・・・?」

異変に気づいた2号は恐る恐る扉の方へと目を向けると__。

馬鹿2「パラダイ・・・ス・・・?」

そこには走ってる途中で風に煽られ髪の毛が逆立ち、その上桜の花びらまでトッピングを加えたパラダイスな少女が1人息を切らせながら立っていた___。



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