人な私と機械な君と
  朝のホームルームが終わり、始めの授業の予鈴が教室に鳴り響く・・__。

私はホームルームの後から予鈴が鳴るまでの時間はなんの為にあるのかを考えていた。もちろんトイレ休憩や授業の準備のためにその時間があるのかもしれない。あるいは登校の疲れを取るためにそういう憩いの時間を設けているのかもしれない。しかし、もしどちらかを選べと言われても私はどちらとも頭を縦に振ることはないのでしょう。じゃあなんの為にあるんだー!そんな文句を言われそうなので一つ言っておきます。そんなの決まってるじゃないですか・・・・。心の傷を癒す為にあるんですよ・・・___。

そう心の中で自分に言い聞かせ半泣きになりながら机に突っ伏し状態を決め込んでいる美鈴。

__今からちょうど20分前、やっとの想いで教室に着いた私は何故か数少ない友達の1人のトコちゃん(不良少女)に気遣われ、数少ない友達の1人のちいちゃん(お嬢様少女)にはクスクスと笑われた。1人を除く四兄弟(兄弟ではない)さん達は私の頭を見るとテンションを落とされ(なんとも失礼な)、そして・・・・_。

2号:「パラダイスだーーーーー!!ぃやっほぉぉぉぉぉーー!!ねえねえ写メ取ってもいい?ねえねえ待ち受けにしてもいい?もうしちゃったけどねっ。」

何故か林(はやし)くんだけ他の四兄弟さん達のテンションを吸い取ったかのようにはしゃぎながら私に接触してくる始末(何かすごい撮っているし・・・)。

その数分後トコちゃんに訳を話してもらった私は反射ガラスの窓を見るなりすぐさまトイレへ駆け込んだ。

 __朝よりひどい髪型とそれを見られた私は始業式なのにこれでもかと言う程心に深い傷を負い今に至るわけで・・・。
さっきのことを思い返していたら、急に恥ずかしくなってしまったっ!あぁ・・・早く家に帰りたいです・・・____。
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