人な私と機械な君と
 ホームルームも無事終わって、私は茶道室がある東校舎の裏へと足を運ばせていた。上杉くんは立ち直り(以外と早かった)サッカー部へと向かって行きました。

早く行ってパパっと片付けてマイケルバーガーに直行しなくちゃ!!

私はアホな笑を浮かべて足を運ばせるスピードを早めていく。

みんなもくるんだよなぁ。みんなで集まるの久しぶりだなっ。

そう思うとだんだん早歩きから駆け足になっていってしまう。しかし、この廊下は長い・・・。2-10組から東校舎に行くまでの道のりは大体200メートルぐらいあったりする。それから東校舎から茶道室に行くまで一旦東校舎の先まで行かなければならないので遠回りになってしまう。

よしショートカットを使っちゃおっ。あれ、鍵が開いてる・・・?

私は裏口である非常口を開けて外に出る。

まあ後で通る時に閉め直せばいいよね。

_私は非常階段の横を抜けようとするが・・・・・・・___。

「何で俺をこんなところに呼び出したの・・?」

「えっ?」

私がいる非常階段の反対側の方からいきなり男性の声がして思わず隠れてしまう。

「そ、それはね・・・えと・・・。」

そこには男性ともう一人女子生徒がいるようだ___。

も、もしかして、いやもしかしなくても私はかなりいけない現場に出くわしてしまったのではないのでしょうか・・・・・____!?

「わ、ワタシ・・・・・・・ず、ずっとずっとあなたの事が好きでしたっ!!」

や、やっぱりいぃいいーーーーー_____!!

私は思わず声が出そうになった口を両手で塞ぐ。

「なんで俺の事が好きなわけ・・・?」

「そ、それはね、・・・・・_____。」

う、うわうわうわうわうわ!!ど、どうしよう!?女の子の告白タイムが始まってしまったぁぁーーー!!も、戻るか・・・・?いやでも戻った時にもしバレでもしたら[サイアク]ですよ私っ!!

私はいろいろ回避策を考えて混乱状態に陥ったが、その場にとどまる事にした___。

___本気で告白しているところを初めて見てしまった!私にはとても恥ずかしくて絶対に出来ない!!反対側で話している子・・・本当にすごいな・・・・!自分の彼に対する全ての想いを打ち明けていってる!

私は盗み聞きをしながら、自分の胸がすごく熱く・・・そして、苦しくなっていくのを感じる。

く、苦しくて上手く息が出来ない・・・・___。彼女は今、どんな気持ちで相手に告白しているんだろう・・・・___?聞いてる私でもこんなに苦しいのに・・・___。きっと自分の彼に対する想いが溢れ出しちゃって、それと同時に振られてしまうんじゃないのだろうかっていう不安や恐怖も溢れだしてきて・・・・、それでも彼に対する気持ちを伝えたくてしょうがなくなって・・____。

私の胸がどんどん苦しくなっていく、もうまともに息をすることが出来ない・・・___。

__彼女は今・・・、胸が張り裂ける想いで告白しているんだろうな・・・___。

彼女は数分に渡って、これまで自分がずっと貯めてきた気持ちや想いを相手に伝えて言った。それと同時に私も初めて味わう切なくてどうしようもないくらい胸が締め付けられる気持ちでいっぱいになっていく・・・___。途中から彼女は自分でも何を言っているのか分からなくなったのか、とにかく擬音語を使ったりして無茶苦茶な事を言い出し始める___。

ぜ、絶対あの子、頭の中が真っ白になってる・・・・。何も考えられなくなって・・・・。それでも自分の想いを伝えようと必死になって言葉にして伝えようとしている・・・・・___。が、ガンバレーーーーー、ガンバレーーーーー!!!

私もいつの間にかその子の事を応援するように祈りのポーズを取って指を絡めた両手を胸に強く押し当て、心の中でエールを送っいた・・・・_____。



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