人な私と機械な君と

マイケルバーガー事件

 遡ること30分程前、林 誠(はやし まこと)16歳こと俺は今日の賭けになんとも大勝利し[マイケルバーガー食べ放題だぜ!!]と浮かれきっていたが、まさかの展開となって俺に悲劇が襲ってくることをまだ・・・・俺は知らない___。俺はこの悲劇ををマイケルバーガー事件と名付けることにした____。

まず軽音部のミーティングが終わりマイケルバーガーに着いた俺は先にいた元不良少女の月島と、超絶美女のた、たたた高天原さんと合流した・・・__。

「おーーいはやし~~、こっちこっちっ。」
このいかにも不良そうな少女は月島 橙子(つきしま とうこ)、部活はソフトボール部所属、今までに彼氏が出来たかは不明__。

と月島に呼ばれ、8人用の席へと座る・・・・___。

「ふふふ・・・、私、こういうファーストフード店来るの初めてなの・・・。」
この最高の美しさを誇る美少女は高天原 千恵(たかまがはら ちえ)さん、部活は演劇部とクラシック部に所属(たまに軽音部にも来る)。今までに彼氏は絶対にいない・・・____。

「ほ、ほほほホントですかっ、た、高天原さん!」

「(動揺し過ぎだろ・・・・・・。)」

なんと微笑ましい笑顔なんだ・・・・・_。ファーストフード店にいても気品あふれるゴージャスさ!!当に俺のマイエンジェル(俺とマイがかぶっているが気にしないで欲しい)!

思わず顔がニヤケてしまう。そして、俺が高天原さんに好意を持っていることは・・・・まだ誰にも話していない・・・、秘密なのだ・・・・____。
高天原さんの美しい顔を眺めていること数分。部活のミーティングを終えたであろう野郎達が俺と高天原さんとの(あと月島)憩いの場へとずかずか足を踏み入れていく・・・___。

馬鹿1号:「それじゃあ、みんな集まったな。」
少しつり目のこいつの名前は上杉 康太(うえすぎ こうた)、部活はサッカー部に所属、今まで彼女はいない・・。

「あと、美鈴も来るけどな。」

馬鹿3号:「じゃあ、賭けの精算でもしとくか?マイケルバーガーでっ」
この長身の男は岡田 純一(おかだ じゅんいち)、部活はバスケ部に所属、今まで彼女はいない・・・・。

「待ってましたぁああああーーーー!!!」

俺は思わず叫んでしまうっ。マイケルバーガーは一個200円と手頃な値段であったりするが、俺は容赦なく負け組(高天原さんは高貴なるお方だが)に命令する・・・・。

「1人頭3個は最低でも買ってもらわないとねぇ~~~。」

俺はへっへっへと悪い笑を浮かべる・・・・。

馬鹿4号:「おいおい、お前そんなに食えんのかよっ?」
この長髪黒縁メガネの男は美馬 優斗(みま ゆうと)、部活は野球部に所属、今まで彼女は・・・いない・・・・。

俺のマイケルバーガー食いは最高で20個という泉の森町のギネスを持っている(自称)。しかも今日は何故か朝飯も抜いていたりする。この20個という最高記録を塗り替える時が来たのかもしれない・・・。さあいけ!負け組共よ(高天原さんは気高い貴族だが)!!ハッハッハッハッハッハァーーーーーー!!

馬鹿1号:「くっそぉ~~~負けわ負けだぁああ。」

「腹壊してもしらねぇ~ぞっ。」

馬鹿3号:「あんなやつの為に痛い出費だっ。なんか偉そうだし。」

馬鹿4号:「俺のは安いので済ませるか~~~。」

「ふふふふふふーーーー(何故か上機嫌)。」

くっ、あのアホ面4人には罪悪感とかこれっぽっちも持っていないが、高貴で可憐な高天原さんに命令するとなると、こんなにも俺の良心が痛むだなんて・・・・・。

5人はカウンターへと並んでいき注文を頼んでいく。

馬鹿1号:「すみませーん、マイケルバーガー3つとチーズバーガーセットのコーラでっ。」

「かしこまりましたー。(スマイル)」

でも分かってくれ!!高天原さん!!

「じゃあ、私はマイケルバーガー3つとベーコンチキンセットのクーで。」

もしここで俺が高天原さんだけ賭けを消すといったら怪しまれてしまう・・・!!

馬鹿3号:「じゃあ俺はマイケルバーガー3つと、その・・・・幸せ、パラパラ、愛の・・萌え萌え・・ファンタジー・・・バーガーセットで・・・(言うの恥ずかし過ぎるだろこれ!!)」

「ぷっ・・・せ、1000と250円になりますっ。(にやけスマイル)」

馬鹿3号:「(わ・・・・笑われた!!そしてスマイルで誤魔化された!!)」

あいつらは感が鋭いから俺が高天原さんに好意を抱いている事に気づいてしまうかもしれない!!

馬鹿4号:「マイケルバーガー3つとチーズバーガーとコーラSで。」

もしそうなってしまったとしよう・・・。そしたら純粋で無垢な高天原さんのことだ。[え?そ、そうなの?林くん・・・・(もじもじ)?わ、私、知らなかったわ・・・(キラキラ)__。]と急に知らされてしまった高天原さんはその小さくて可愛いハートがあまりの驚きに破裂してしまうかもしれない・・・・。それだけはなんとしても避けなければ・・・・・!!!!!!!!!

「ふふふ・・・・っ。」

「ご注文はお決まりでしょうか?(スマイル)」

そう言って笑顔を絶やさない定員さん。

「それでは私は・・・・____。」

「「「「「えっ・・・・・・・・・・_____!!!!!!!!!!!!!!」」」」」

そこにいる負け組4人と店員達はある1人のお嬢様の一言を聞いて呆然としてしまった・・・_____。










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