人な私と機械な君と
私は外に出て朝刊を取りに行く。
「ふぁ・・・・・・」
私は大きなあくびをしてしまう。
寝たい時は眠れないのに、寝たくない時には眠くなる・・・。今頃眠たくなってきてしまった・・・・。
「また・・、夜遊びか・・・?」
私の家の向かい側からいけ好かない声が耳に届いた。私はポストの横から顔を出して見ると__
。
「なんだ・・、りょうか・・・。」
そこには野球の練習着をきたいけ好かない幼馴染が家を出ようとしていた。
この幼馴染の名前は住之江 良太(すみのえ りょうた)。私の家の向かいに住んでいて、何とも信じがたいことですがあの可愛い雪子ちゃんの兄でもあります。私とりょうは同じ同級生で、学校も同じ泉の森学園なのですが、彼は頭がよく選抜クラスだったりします。部活は野球部をやっておりポジションはサードとピッチャー__、中学の頃は都大会優勝の実績を持っています(もちろんスタメンです)。そんなこともあってなのか、いけ好かない澄まし顔のせいなのか分かりませんがかなり学園の女子に人気があります。しかし、りょうは告白される度に[俺・・・、野球でいそがしいから・・・。]と決まり文句を言って断ります。正真正銘の野球馬鹿だったりします。
「夜更かしは美肌のなんたら、とか言ってなかったか・・?」
「私だって、寝たかったけど眠れなかったのよっ。」
「・・・・?まあ・・・、とにかく、遅刻すんなよ・・。お前の母親、お前の遅刻が重なってくると毎度俺にお前を起こすよう頼んでくるからな・・・。正直勘弁して欲しい・・・。」
真顔で溜息をつくりょうを見て苛立ちを隠せない。
「アンタに起こされる私の身にもなってみなさいよ・・・・・!」
そう、両親達は早朝から仕事に出てしまうので、彼は私の遅刻数が重なっていくと私の母に私を起こすよう頼まれるのですが彼の起こし方は非常に雑で、掛け布団ごと私を巻いてリビングに運んでいくのです。そして私を巻いた掛け布団ごとポイっ。怒ろうとしてももう彼はいません。
「起こす身にもなってほしいものだな・・・・。朝から俺に要らない[労働]をさせないでくれ・・・。」
「ぐ・・・・。私が悪いことは分かっているけどさ、幼馴染なんだからそれくらい当たり前でしょっ!」
「そうだな・・・・、幼馴染なんだから手荒な起こし方しても当たり前だな・・・。」
「うっ・・・・・。」
あ、ああ言えばこう言う・・・。まったくなんともいけ好かない幼馴染なんだ・・・__。
「・・・・・っ!!!」
りょうは私の思ってることを察したかのように真剣な顔で私を見つめてくる。
「あ、え~~とその・・・・・___。」
さ、さすがは幼馴染・・・。私の表情一つで私の思っていることがわかるとは・・・・・。わ、話題を変えなければ___!!!
「そ、それはそうとりょう、今から朝練あるんじゃないの?」
私がそういっても彼は慌てる素振りも見せず私をじっと見つめてくる___。
「な、何よっ?早くしないと朝練間に合わなくなるわよっ。」
私がそういってもまだ私を見つめてくる___。
な、なんなのよもう!!分かりました!私が悪かったですよ。だから早くいきなさいよ!
数秒間りょうと見つめ合う(私は見つめるというよりか睨んでいる)__。そして彼は後ろを向き野球帽を深くかぶる____。
お、怒ってる・・・・。ど、どうしよう!?
「美鈴も遅刻するなよ・・・・・・。」
「へっ・・・・・?ああ・・・・、い、言われなくても___。」
「それと・・・・_____。」
りょうは私の言葉を遮って話しを続ける。りょうは肩を震わせながら、何か言うのをためらっている。
「い、言いたいことがあるなら言いなさいよ・・・・!!」
りょうは深呼吸し肩の震えを落ち着かせる。私は彼が怒ると思って思わずファイティングポーズをとってしまう。
「鼻血、でてるぞ・・・・・。」
「へっ・・・・・・!?」
りょうは私にそういうと同時に学校の方へと走り出す____。
「ちょっ、そういうことは早く言いなさいよ!!!!てか、りょう笑ってたでしょ!!」
彼は構わず私に背を向け走り続ける。
「てっ、待ちなさいよ!!!本当にムカつくっ!」
私は口ではそう言いながらも跡を追わず、朝のいつも通りの言葉を彼の後ろ姿に伝える______。
「行ってらっしゃいっ_____!!」
りょうはその言葉を受信し一旦止まる。そして振り返らずに返事を返す____。
「・・・・・行ってきます_______。」
暖かい春風が私の横を通り過ぎ幼馴染の背中へと向かっていく。彼はその風に背中を押されたかのように再び走り出した__________。
「ふぁ・・・・・・」
私は大きなあくびをしてしまう。
寝たい時は眠れないのに、寝たくない時には眠くなる・・・。今頃眠たくなってきてしまった・・・・。
「また・・、夜遊びか・・・?」
私の家の向かい側からいけ好かない声が耳に届いた。私はポストの横から顔を出して見ると__
。
「なんだ・・、りょうか・・・。」
そこには野球の練習着をきたいけ好かない幼馴染が家を出ようとしていた。
この幼馴染の名前は住之江 良太(すみのえ りょうた)。私の家の向かいに住んでいて、何とも信じがたいことですがあの可愛い雪子ちゃんの兄でもあります。私とりょうは同じ同級生で、学校も同じ泉の森学園なのですが、彼は頭がよく選抜クラスだったりします。部活は野球部をやっておりポジションはサードとピッチャー__、中学の頃は都大会優勝の実績を持っています(もちろんスタメンです)。そんなこともあってなのか、いけ好かない澄まし顔のせいなのか分かりませんがかなり学園の女子に人気があります。しかし、りょうは告白される度に[俺・・・、野球でいそがしいから・・・。]と決まり文句を言って断ります。正真正銘の野球馬鹿だったりします。
「夜更かしは美肌のなんたら、とか言ってなかったか・・?」
「私だって、寝たかったけど眠れなかったのよっ。」
「・・・・?まあ・・・、とにかく、遅刻すんなよ・・。お前の母親、お前の遅刻が重なってくると毎度俺にお前を起こすよう頼んでくるからな・・・。正直勘弁して欲しい・・・。」
真顔で溜息をつくりょうを見て苛立ちを隠せない。
「アンタに起こされる私の身にもなってみなさいよ・・・・・!」
そう、両親達は早朝から仕事に出てしまうので、彼は私の遅刻数が重なっていくと私の母に私を起こすよう頼まれるのですが彼の起こし方は非常に雑で、掛け布団ごと私を巻いてリビングに運んでいくのです。そして私を巻いた掛け布団ごとポイっ。怒ろうとしてももう彼はいません。
「起こす身にもなってほしいものだな・・・・。朝から俺に要らない[労働]をさせないでくれ・・・。」
「ぐ・・・・。私が悪いことは分かっているけどさ、幼馴染なんだからそれくらい当たり前でしょっ!」
「そうだな・・・・、幼馴染なんだから手荒な起こし方しても当たり前だな・・・。」
「うっ・・・・・。」
あ、ああ言えばこう言う・・・。まったくなんともいけ好かない幼馴染なんだ・・・__。
「・・・・・っ!!!」
りょうは私の思ってることを察したかのように真剣な顔で私を見つめてくる。
「あ、え~~とその・・・・・___。」
さ、さすがは幼馴染・・・。私の表情一つで私の思っていることがわかるとは・・・・・。わ、話題を変えなければ___!!!
「そ、それはそうとりょう、今から朝練あるんじゃないの?」
私がそういっても彼は慌てる素振りも見せず私をじっと見つめてくる___。
「な、何よっ?早くしないと朝練間に合わなくなるわよっ。」
私がそういってもまだ私を見つめてくる___。
な、なんなのよもう!!分かりました!私が悪かったですよ。だから早くいきなさいよ!
数秒間りょうと見つめ合う(私は見つめるというよりか睨んでいる)__。そして彼は後ろを向き野球帽を深くかぶる____。
お、怒ってる・・・・。ど、どうしよう!?
「美鈴も遅刻するなよ・・・・・・。」
「へっ・・・・・?ああ・・・・、い、言われなくても___。」
「それと・・・・_____。」
りょうは私の言葉を遮って話しを続ける。りょうは肩を震わせながら、何か言うのをためらっている。
「い、言いたいことがあるなら言いなさいよ・・・・!!」
りょうは深呼吸し肩の震えを落ち着かせる。私は彼が怒ると思って思わずファイティングポーズをとってしまう。
「鼻血、でてるぞ・・・・・。」
「へっ・・・・・・!?」
りょうは私にそういうと同時に学校の方へと走り出す____。
「ちょっ、そういうことは早く言いなさいよ!!!!てか、りょう笑ってたでしょ!!」
彼は構わず私に背を向け走り続ける。
「てっ、待ちなさいよ!!!本当にムカつくっ!」
私は口ではそう言いながらも跡を追わず、朝のいつも通りの言葉を彼の後ろ姿に伝える______。
「行ってらっしゃいっ_____!!」
りょうはその言葉を受信し一旦止まる。そして振り返らずに返事を返す____。
「・・・・・行ってきます_______。」
暖かい春風が私の横を通り過ぎ幼馴染の背中へと向かっていく。彼はその風に背中を押されたかのように再び走り出した__________。