人な私と機械な君と
爽やかスマイルの旬さんと話すこと数分__。
「いやぁ、食べた食べた!美鈴ちゃん、ご馳走様でしたっ。」
彼はそう言いながら幸せそうな笑みを溢しお腹を摩る。
「いえいえいえ、こちらこそっ!!!」
私は力いっぱい手を横に振る。
あれ!?何がこちらこそなんだ!?!?というよりかカステラは部のものです!!部長さん、ごめんなさい!!!
「じゃあ僕はこれでっ。美鈴ちゃん、今度お礼させてねっ!」
「お、おお、お礼ですか!?」
私は思わず聞き返してしまう。
「そっ、お礼。いつも僕ばかり良い思いをさせてもらってちゃ悪いからさっ。」
「い、いえいえ!こちらこそ!!」
だからこちらこそって何なんだ私は!!!けど・・・な、なんだろうお礼って!?うっ・・・、つい妄想してしまう!!
「あ、でもあんまり期待されても困るかなぁ・・・。」
彼はそう言いながら右足、左足と靴を履いていく。
「じゃ、じゃあ期待しないで待ってますっ!!!!」
「あはは・・・・。何だかそれも悲しいなぁ・・。」
「い、いやそんなつもりじゃっ!?」
私はなんて失礼なことを言ってしまたんだろう・・・・!
「ははっ、分かってるよっ。」
彼は立ち上がり私の方へと向き返る。そして___。
「ありがとっ____。」
彼は満遍な笑みを私に溢してくれる。その一言を聞いた私は言葉を失った____。
この人の笑顔は、何て絵になるんだろう・・・・。何だかとっても不思議な感じ・・・・、上手くは言えないけど・・・彼の笑顔に包まれてくような___。見ているこちらでさえ笑顔になってしまう・・・。
「・・・・・・っ_____!!!!」
私も思わず笑顔で返事をしてしまう。しかし彼は私の笑顔を見るなり私から顔を背けてしまう・・・___。
「・・・・・・・・・___。」
彼は私に聞き取れない小声でなにか言いいつつ顔を隠す。
「えっ!?そんなに駄目でしたかっ!?」
そんなに私の笑顔は凶器だったと!!??
私の数少ない乙女心が砕けていった___。
「あぁ、そうじゃなくてっ!えと、それじゃあ僕もう行くねっ!!まぁ僕に出来ることがあるなら何でも言ってねっ。力になるからさ!」
彼は最後に[またね]と私に言葉を残し茶道室を出て行く。
か、完全に引かれた!!うぅ・・・・・・、私は誓う、今日からこの凶器の笑顔を封印します!!!
私は涙目になりながら[一期一会]と書かれた掛け軸に向かって誓いをたてる。その時遠のいていった足音がまただんだんとこの茶道室に近づいてくる。私は音のする方向に振り向いてみると入口付近に帰ったと思われた旬さんが立っていた。
「それと言い忘れてたけどさ、今度僕の連れもここに連れてきちゃ駄目かな?」
私は思わぬ不意打ちに上手く言葉が出せなかったので返答の代わりに何度も彼に頷いて見せる。彼はその返答に満足して笑みを浮かべたと思ったらすぐさま何も言わずに行ってしまう___。彼が行った直後は上手く動く事ができず、その数分後平常心を取り戻していった。
旬さんのお連れ?お友達?の人って誰なんだろう・・・。旬さん格好良いからなぁー、もしかして連れの人も____。
そう考えた時私の頭の中を過ぎった男性が1人・・・。旬さんとはまるで全くの別人で旬さんとは違う魅力を持った男性。しかし、光と影というような関係ではなく、旬さんが赤い暖かい光だとしたらその男性は青く冷たい光。どちらも光だけど決して交わることのない2つの光。私は1週間程前の出来事を思い出す____。
「____俺は・・・、お前のことを・・・好きじゃない______。」
あの言葉を思い出すと今まで高ぶっていた気持ちがどんどんと凍りついていく。
そして一瞬でも彼と見つめ合ってしまったことを____。
___はっ!?いけないいけない、また妄想に入るところだった!!!
私は頭を振って思い出した記憶を振り払う。冷めていた顔がまたみるみると顔が赤くなっていく。感情の度合いの変化が激しい女だと自分で思ってしまった。
まず、そもそも、とにかく、そんな都合のいい話があるわけがないし実際来られても大変困る!!
私は考えることを止め、さっさと片付けを済まして茶道室を後にした__。
「いやぁ、食べた食べた!美鈴ちゃん、ご馳走様でしたっ。」
彼はそう言いながら幸せそうな笑みを溢しお腹を摩る。
「いえいえいえ、こちらこそっ!!!」
私は力いっぱい手を横に振る。
あれ!?何がこちらこそなんだ!?!?というよりかカステラは部のものです!!部長さん、ごめんなさい!!!
「じゃあ僕はこれでっ。美鈴ちゃん、今度お礼させてねっ!」
「お、おお、お礼ですか!?」
私は思わず聞き返してしまう。
「そっ、お礼。いつも僕ばかり良い思いをさせてもらってちゃ悪いからさっ。」
「い、いえいえ!こちらこそ!!」
だからこちらこそって何なんだ私は!!!けど・・・な、なんだろうお礼って!?うっ・・・、つい妄想してしまう!!
「あ、でもあんまり期待されても困るかなぁ・・・。」
彼はそう言いながら右足、左足と靴を履いていく。
「じゃ、じゃあ期待しないで待ってますっ!!!!」
「あはは・・・・。何だかそれも悲しいなぁ・・。」
「い、いやそんなつもりじゃっ!?」
私はなんて失礼なことを言ってしまたんだろう・・・・!
「ははっ、分かってるよっ。」
彼は立ち上がり私の方へと向き返る。そして___。
「ありがとっ____。」
彼は満遍な笑みを私に溢してくれる。その一言を聞いた私は言葉を失った____。
この人の笑顔は、何て絵になるんだろう・・・・。何だかとっても不思議な感じ・・・・、上手くは言えないけど・・・彼の笑顔に包まれてくような___。見ているこちらでさえ笑顔になってしまう・・・。
「・・・・・・っ_____!!!!」
私も思わず笑顔で返事をしてしまう。しかし彼は私の笑顔を見るなり私から顔を背けてしまう・・・___。
「・・・・・・・・・___。」
彼は私に聞き取れない小声でなにか言いいつつ顔を隠す。
「えっ!?そんなに駄目でしたかっ!?」
そんなに私の笑顔は凶器だったと!!??
私の数少ない乙女心が砕けていった___。
「あぁ、そうじゃなくてっ!えと、それじゃあ僕もう行くねっ!!まぁ僕に出来ることがあるなら何でも言ってねっ。力になるからさ!」
彼は最後に[またね]と私に言葉を残し茶道室を出て行く。
か、完全に引かれた!!うぅ・・・・・・、私は誓う、今日からこの凶器の笑顔を封印します!!!
私は涙目になりながら[一期一会]と書かれた掛け軸に向かって誓いをたてる。その時遠のいていった足音がまただんだんとこの茶道室に近づいてくる。私は音のする方向に振り向いてみると入口付近に帰ったと思われた旬さんが立っていた。
「それと言い忘れてたけどさ、今度僕の連れもここに連れてきちゃ駄目かな?」
私は思わぬ不意打ちに上手く言葉が出せなかったので返答の代わりに何度も彼に頷いて見せる。彼はその返答に満足して笑みを浮かべたと思ったらすぐさま何も言わずに行ってしまう___。彼が行った直後は上手く動く事ができず、その数分後平常心を取り戻していった。
旬さんのお連れ?お友達?の人って誰なんだろう・・・。旬さん格好良いからなぁー、もしかして連れの人も____。
そう考えた時私の頭の中を過ぎった男性が1人・・・。旬さんとはまるで全くの別人で旬さんとは違う魅力を持った男性。しかし、光と影というような関係ではなく、旬さんが赤い暖かい光だとしたらその男性は青く冷たい光。どちらも光だけど決して交わることのない2つの光。私は1週間程前の出来事を思い出す____。
「____俺は・・・、お前のことを・・・好きじゃない______。」
あの言葉を思い出すと今まで高ぶっていた気持ちがどんどんと凍りついていく。
そして一瞬でも彼と見つめ合ってしまったことを____。
___はっ!?いけないいけない、また妄想に入るところだった!!!
私は頭を振って思い出した記憶を振り払う。冷めていた顔がまたみるみると顔が赤くなっていく。感情の度合いの変化が激しい女だと自分で思ってしまった。
まず、そもそも、とにかく、そんな都合のいい話があるわけがないし実際来られても大変困る!!
私は考えることを止め、さっさと片付けを済まして茶道室を後にした__。