人な私と機械な君と
・・・・・＿＿＿少女の部屋から出て行く少年が1人。

「うぁ～～～～んっ！！バカ姉にぶたれてぇひくっ、僕までバカになったぁ～～～！！」

頭に大きなタンコブをつけながら泣き叫ぶ少年は、ここ二階からリビングがある一階へと降りていく。
次に開けっ放しの扉から出てきたのはいかにも機嫌が悪そうで(もともとそういう性分なのかもしれない)、髪の毛の先があらぬ方向にあちこちに向けている少女が1人。少女は寝癖直しと顔を洗うため一階にある洗面台へと向かう。

少女が洗面台の前で少しも直らない寝癖の相手をしているなか＿＿。

「ねぇ～～ちゃん、ご飯まだぁ～～？」

と、リビングの方からお腹を空かせた少女の弟が叫んでいる。

「わかったから食器並べといてー。」

「はぁ～～い。」

何だかんだ言ってた2人も実のところは仲のいい兄弟だったりするようだ。少女は寝癖との第1ラウンドを終了してリビングへと向かう。
ところで彼女達の両親はと言うと・・。

「適当によろしくって・・・。」

リビングのテーブルにそう書いてある置き手紙が一枚。少女達の両親は仕事先へと向かっていってしまったらしい。





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