人な私と機械な君と
この星座占いは最初に11位から2位まで順番に発表した後1位を発表し最後に残った星座を公開するという段取りで、最下位にとっては酷な話しの占いなのである。

「うわぁ、最悪だぁ。」

少年はテーブルの上に突っ伏してしまう。どうやら一番最初に自分の星座が出てしまったらしい。

「まあ僕はこんな、え~と・・・ひぃかがく・て・き?(非科学的)なものは信じてないけどねっ。」

占いなど後の祭りであると少年は言いたいのであろう。確かに占いは当たる事の方が少ないのかもしれないがその日の気分がここで決まってしまう人も少なくはないのだろう。
次々と星座の順位が発表されていき、残りは1位か最下位。

「さそり座が出て来ないな・・・。」

少女は期待半分、不安半分で結果を待つ・・・。

「さあ結果はどうなるのでしょうか____。」

とテレビの中からキレイなアナウンサーの声が響く中、弟はもういいやと言ってテレビのチャンネルを変える。

「第一位は・・・・っピッ。ここから俺達の冒険は始まる!行くぞ、みんな!!オーーーーー!!!!!・・・___。」

「あ・・・・・・ぁっ!」

少年の行動に呆気にとられ口をワナワナとさせる少女に対して少年は__。

「だって占いがもたもたしてるからさ、僕が見たい青春筋肉美男子ナンジャーが始まっちゃったんだもん。」

とトドメの一言。その時、チーンとトーストの焼けましたよーという音と2切れのパンが半分顔を出したのであった____。


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