俺様男子取り扱い説明書

「なななな何すんのよっ!!」


「それはこっちの台詞だ」


私は手を押さえ、神谷くんは頬を押さえて、お互い壁際にいる状況だ。


「せっかく人が親切にしてやったのに……」とぶつぶつ呟いている彼。


その親切身はありがたいんだけど、さすがに舐めはない。


私は血が出ている指を、水で洗い流し救急箱を取りに向かった。


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