テントウ虫は、いつだって
「…って、いやいやいや。アンタら人間だから。カップルにしか見えないからね?!」
「どこがだ?」
「カップルだなんて…別に付き合ってませんよ?」
「だーかーらーっ、そんなイチャコラブついてたらカップルにしか見えないの!!見てるコッチが恥ずいわ!!」
「「??」」
無自覚なところがまた恐ろしい。イチカは未だコタの頭を撫で続けている。
「それに俺、フラれましたもん」
「えっ!何それ?!初耳なんだけど!」
「まぁ、言ってないからな。……でも、あれってフったことになるのか?」
「なるんじゃないんですか?現に俺ら、付き合ってませんし、」
「ちょ、ちょいちょい!!勝手に話続けないでよっ、私にもその話詳しく聞かせて!!」
詳しく、を強調するイチカの親友【マミ】を見やって、イチカとコタは顔を見合わせると急に立ち上がった。
「そうか。ならあの時を忠実に再現するための劇でもしよう」
「そうですね。それが一番手っ取り早いですし」
お互いの顔を見やっただけでそこまで読み取れるのか。まさに以心伝心。
「それじゃあ始まるよ。あん時の思ひ出~二人の生徒~」
鼻声でイチカが棒読みでタイトル+サブタイを言うと、いつの間にかマミの他にも観客が来ていた。
なんだこれ。
「どこがだ?」
「カップルだなんて…別に付き合ってませんよ?」
「だーかーらーっ、そんなイチャコラブついてたらカップルにしか見えないの!!見てるコッチが恥ずいわ!!」
「「??」」
無自覚なところがまた恐ろしい。イチカは未だコタの頭を撫で続けている。
「それに俺、フラれましたもん」
「えっ!何それ?!初耳なんだけど!」
「まぁ、言ってないからな。……でも、あれってフったことになるのか?」
「なるんじゃないんですか?現に俺ら、付き合ってませんし、」
「ちょ、ちょいちょい!!勝手に話続けないでよっ、私にもその話詳しく聞かせて!!」
詳しく、を強調するイチカの親友【マミ】を見やって、イチカとコタは顔を見合わせると急に立ち上がった。
「そうか。ならあの時を忠実に再現するための劇でもしよう」
「そうですね。それが一番手っ取り早いですし」
お互いの顔を見やっただけでそこまで読み取れるのか。まさに以心伝心。
「それじゃあ始まるよ。あん時の思ひ出~二人の生徒~」
鼻声でイチカが棒読みでタイトル+サブタイを言うと、いつの間にかマミの他にも観客が来ていた。
なんだこれ。