キャラメル
そんなある日の事でした。
雨の日にお兄ちゃんとお父さんは車でどこかに行きました。

私は付いてく!!
と言ったんですが連れてってはくれませんでした。

帰ってくるのをずーっと待ってたが夜の6時になっても一向に帰ってくる気配がないのです。

「お母さんー。お兄ちゃんまだぁ?」
台所で夕食の支度をしているお母さんに問いかけました。
「じきに帰ってくるわよ。」

じきっていつさ!!
私はリビングのソファーにもたれてふてくされました。

その時

プルル―

家の電話がなりました。

「ちょっとあなた達どっちか出てちょうだい。」

台所からのお母さんの声に私と弟は顔を合わせました。
私は弟に
「お前出ろ。」
とアイコンタクトを送り渋々弟は電話に出ました。

「はい、もしもし。……はい、わかりました。少々お待ち下さい。」
私の弟ながらしっかり電話の受け答えが出来てる。

「お母さんに代わってくれって。」
「あら、誰かしら。」

パタパタとお母さんが電話に駆け寄り電話に出る。

「はい、お電話代わりました。…はい?…………。」

お母さんの表情が一変したのです。

「わかりました。すぐに向かいます。」
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