サボりがちな恋
コンビニの影からクスクス笑う声が聞こえてきた。
「久住さん」
営業1課トップの営業マン。
仕事は出来るけど女癖が悪くて、なのにそのルックスで女性社員の人気の的だったり。
そして彼の姿は完全にスポーツ仕様、なのにその手には煙草があったり。
「……走らないんですか?」
「君こそ」
確かに人のことは言えない。
「それに汗をかくならベッドの中で十分」
「……」
クスクス笑いながら煙草を咥えて。
薄い唇から紫煙が棚引く。