サクラピリオド.



「セイコちゃんてつぼう持って」



ひとりで身長110センチくらいの女の子を持ち上げた



「回すよー」




その瞬間、



「痛いっ!」



ぼくはしりもちを付いた


「うわあああああああああん」



隣でセイコちゃんが額に傷を負って泣いていた



すぐに二人先生が来て、一人はセイコちゃんを連れて保健室へ


もう一人はぼくを叱った



「セイコちゃんが間違って手を放したら、落ちるってことくらいわからなかったの?」


あまり身長差がないため、体重もそれほど変わらない


考えれば当然のことだと今は思える



「ぼくもお尻が痛いよ」


その一言が言えないままま、先生は職員室へと消えて行った





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