あたしを満たして…
急な飲み会。
グビグビと、四杯めのビールを飲み干す。同期の飲み会は、気を遣わなくて済むから、楽だ。
今日は飲みたい。飲んで酔っ払いたい。
そう思って次の注文をしたところで、
「俺も」
割って入る人物。
笹宮 恭平。同期の中でも出世頭の彼がこの場に顔を出すなんて、珍しい。
「来てたの?いつも忙しくて参加しないのに」
「たまにはな。お前も久々らしいじゃん?」
「ん、まぁね」
そう。いつもは同居してる彼氏に遠慮して、今回みたいな急な飲み会には参加しない。