海賊王子ヒースコート(1)
「アイリーン…おいで」
突然呼ばれ、ビクリと身体が反応する。
「え…あの…」
「隣で寝るだろう?入っておいで」
横になりながらアイリーンをベッドの中へと誘うヒースコート。
その姿が色っぽく思えて恥じらいと躊躇いを覚えるも、最終的にアイリーンは彼の言葉に従った。
昨日と同じように、彼のすぐ隣に身を横たえる。
ドキドキして身体を硬直させていると、天井を見上げるヒースコートが話し出した。
「アイリーン、聞かせてくれないか。告白の答え」
ドクン、と再び心臓が高鳴る。
「俺はあの日から、君に心を囚われていた。こんな生活になって…なかなか迎えに行けないことを後悔しながら…ずっと」
首が傾き、天井を見ていた彼の眼差しがアイリーンに注がれる。
「君を想ってた」