海賊王子ヒースコート(1)
この状況を危険と察知したのはランバートだけではない。
「船長がヤベー!くそっ!どうするヒースコート!」
レイバンはどうしたものかと、ない知恵を絞ろうとした。
彼はどちらかに分類するなら戦闘派で、戦略担当はヒースコートの方だ。
ゆえに相方の指示を仰ぐ。
「ちっ…できればやりたくなかったが…」
ヒースコートは何を考えたのか、突如大広間の端へと走り出した。
「ヒースコート!?」
急いでついていくレイバン。
そして、彼は追いかけた先でのヒースコートの大胆な行動に驚くはめになる。