海賊王子ヒースコート(1)
「ジャマラガラス」なんて、変な名だと思うだろうが、至って単純な理由で決められている。
「ジャマラ~ッ!」
鳴き声がこれなのだ。
よってジャマラガラス。
「ジャッキー、いつもいつもオレに突進してくんのやめない?」
「ジャ~マラッ!!」
ジャッキーは何か言いたそうにロディの肩にとまった。
「ん?何?」
ジャッキーの黒い瞳を覗き込んだロディだが、すぐにその視線は陸に向けられることとなる。
「あ!ダリウス達が帰ってきた!」
キャンディスが叫んだ。
「マジ!?」
「ええ。でも、ヤバイ奴ら引き連れて来ちゃったわね…」