海賊王子ヒースコート(1)

「お帰りダリウス」


エリオットの挨拶に頷きながらも、船長ダリウスはテキパキと指示を出した。


「すぐ出航するぞ!準備しろ!」


ダリウスの大声に、船内からロディを含む待ち組がバタバタと出てくる。

「船長、ヒースコートとレイバンがまだですが」

ランバートが辺りを見回して報告すると、ダリウスは予想していたようにニヤリと笑んだ。


「ジャッキー!」


お気に入りのジャマラガラスを呼ぶ。


「ジャッ!ジャッ!」

奇妙な鳴き声を発しながら、すぐに飛んできたジャッキー。

「ヒースコートとレイバンの迎えに行ってやれ」


< 61 / 376 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop