荒れ球リリーバー
「でも、あいつ約束忘れてたよね…」
『約束って…、なんだっけ?』
あの一言。めちゃくちゃムカついた。
五歳のセイを自然と思い出す。
『ぼく、おおきくなったら、ぜったいプロやきゅうせんしゅになるんだ。それでね、しのちゃんとケッコンするんだ!』
「覚えてろっつーの…」と呟いた時だった。
ポタッ
「え?」
ボールの上に、突然落ちて来た水滴。
これは、涙?私、泣いてるの?
「やだっ…止まってよっ…」
私、今忙しいの。
部屋の掃除したい。
セイの思い出捨てたい。
セイの事忘れたい。
そんな私の都合なんてお構い無しに、涙は次々と溢れて来る。
『約束って…、なんだっけ?』
あの一言。めちゃくちゃムカついた。
五歳のセイを自然と思い出す。
『ぼく、おおきくなったら、ぜったいプロやきゅうせんしゅになるんだ。それでね、しのちゃんとケッコンするんだ!』
「覚えてろっつーの…」と呟いた時だった。
ポタッ
「え?」
ボールの上に、突然落ちて来た水滴。
これは、涙?私、泣いてるの?
「やだっ…止まってよっ…」
私、今忙しいの。
部屋の掃除したい。
セイの思い出捨てたい。
セイの事忘れたい。
そんな私の都合なんてお構い無しに、涙は次々と溢れて来る。