TABOO Ⅵ~求める指先~
「大丈夫か?」
ふいに聞こえた声に驚いて半ベソ顔を上げると、いつのまにかTシャツ姿の男子生徒が目の前に立っていた。
校庭の真ん中で練習してるサッカー部員の中に彼がいることはわかってたけど、距離もあったし気付かないと思ってた。
この間から避けられているような気がしてたし…
戸惑いと恥ずかしさで俯くあたしのそばにしゃがみこむと、素早く靴と靴下を脱がせた。
腫れ上がった足首をそっと触れる冷たい感触に、体が強張る。