ずっと抱いていたこの恋心は


「………」


「………、」



な、何を喋ろう。
てか、こんなに気を遣うなんてなかったんだけど!

どどどうし、


「麻貴」


「よぅっ!?」


「ちょ、真面目に話そうとしたのに…ッぶ」


「わ、笑うな!で、話は何よ!」


私は少しだけ、ほんとにすこーしだけキレた。


ずっと笑ってた冬哉は私のその言葉で我にかえったみたいだ。



「…麻貴はさ、こうしてず―――っと俺と居てくれるけど。俺の事どう思ってる?」



…………え、ちょ、え?

なんて答えるべきだかわかんないんですけど。



…こんなこと聞くって、冬哉は私の事が好きな感じ?

いやいやいや、まさかね。

「俺は好き」



あっはー、ゆめだこれ。

うん、夢だな。




< 10 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop