ずっと抱いていたこの恋心は






みんなはもう予想ついてるとは思うけど、私は冬哉が好きだ。

いつからかはもう、わからないけど。


「…今日も告白されてたね」


「見てたんだ」


「可愛い子だったのに」


「別に好きじゃないし」


少し拗ねたようにこの男は言う。
さっきの冷たい顔とは全く別の、子供っぽい顔だ。



「でもあのフリ方はやめたら?ほんとは冷たくないのに…」


「心配してんの?…まー、麻貴が俺のことわかってくれるから大丈夫でしょ」



こんなこと言うからだめなんだ。

冬哉から、どんどん離れられなくなる。
< 3 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop