【短編】翼をもつ君へ
君は約束通り逢いに来てくれた。

そして静岡での話や新しい職場が決まった事。スノボのシーズンだから毎日忙しいけど、楽しい事。

話しているとあたし達はまだ付き合っているみたいに感じれた。

そして時間は過ぎ別れの時。

君は付き合っていた時と同じように、玄関先まで見送ると、靴を履き、あたしの方に向きを変えるとあたしの身長に合わせて屈んでくれて、唇を指差した。

そしてあたしは君に別れのキスをした。

友達になったハズだったのに、キスをして君を見送った。

本当に最後の別れのキスを…。

あたしはその後1人で泣いた。
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