始めの一歩。
私は、その言葉と行動に一瞬驚いたけど、
『心配してくれてるんだ…』
と思って、ちょっと嬉しくなった。
そのまま、ずんずん進む友達に追いつこうと前に足を踏み出して、
「……ねぇ」
誰かに声をかけられた。
友達に着いていく事を意識していた私は特に気負いなく、普段のように反応して。
「はい?………ぇ、」
「……さっきのあいつの言葉。どういうこと?」
不可議そうなな顔をして話しかけてきた彼に、声をかけられた。