泣き虫総長と5ヶ月恋愛

「お前って言うなって何回言ったらわかるんだか。都里尾学園受けるけど」

都里尾学園...。ここら辺では一番の進学校。

聞いた噂によると、創立当時校長が3人いたらしい。

女の人で、とても綺麗だったらしく、その3人は中学からの親友でいつも一緒だったらしい。

そして、いつしか周りが着けた名前が『trio』

その想い出が深く心に残っていた3人は、学校の名前をトリオにした。

しかし、カタカナだとまずいから都里尾にしたらしい。

「ちょマジ!?都里尾受けんの?俺も受けんの」

一瞬耳を疑った。

耳悪かったかな?と疑った。

「はぁ?マジで言ってんの?」

まじまじー。と笑う命人。

どうやら嘘じゃないらしい。

志望校も変えられない。

また3年一緒なんて...。

「ありえない!」

「響夜歌ー!」

この声は...。

「綺輝ー!」

私の親友、綺輝。

顔を見れば元気になれる。

でも、今日の綺輝はちょっと違う。

「響夜歌行くよ!めい1時間目サボり!ノート頼んだから」

と、綺輝が命人に叫ぶ。

サボりって...。
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