桜が咲いてたあの頃…
また
またいかなきゃいけないんだ。
んー。
もー、いいや。帰っちゃえ。
あたしは一応誰にもばれないようにと急いで昇降口までいった。
そして、靴を履いて帰ろうとしたその時。
「小村。」
やばい。
ゆっくり振り返るとちょー不機嫌そうな大澤先生が立っていた。
「お前、なに帰ろうとしてんの。昨日いったよな?」
「……すいません。」
「ふっ、なにびびってんの?」
「大澤先生の表情がこわかったから。」
「わざとだし笑」
「ひど」
もーなんなのこの先生。むかつくから行ってやるし!
それなら先生だって文句ないでしょ!
「今から行きますから!行けばいいんでしょー?」
「えらいじゃーん。ほんとは帰ろうとしたくせに。」