片想い








「上がってく?」



家の前まで送ってくれた佑介に、そう声を掛ける。菜月は、大学の時に実家に戻ったにも関わらず、結局、就職の時に1人暮らしを始めた。



「いや、今日は、やめとくよ。それより、早めに休んで、明日も仕事だからさ。」



「ありがとう。」



「じゃあ。」



菜月は、帰る佑介に手を振りながら笑顔で見送るも、罪悪感を感じずにはいられなかった。





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