片想い




「これ、俺の連絡先だから。菜月の事だから俺の連絡先なんて、とっくに消したんだろう。」



敏輝は、握っていた菜月の手に小さなメモを握らせた。



「オーナー、帰るから。菜月、またな。」



敏輝が帰ったのと入れ替わりに、オーナーが菜月の前に来た。そして、黙ってマティーニを作り菜月に差し出した。菜月は、出されたマティーニを飲み干した。




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