片想い
「見て、この小さいのが赤ちゃんなんだよ。」
そう言って、写真を菜月に差し出してきた涼子は、本当に幸せそうな顔をしていた。
「病院で心音を聞いた時、こんなに小さいくても一生懸命、生きてるんだなって思ったんだ。」
「楽しみだね、産まれるの。」
「それで、菜月は、どうするの?佑介さんのプロポーズ。」
涼子は、すかさず聞いてきた。
「敏輝にもされた。」
菜月は、ブレンドを一口飲み、一言答えた。
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