片想い
気持ち
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早めに涼子と別れ菜月は、家の近所のスーパーで買い物をして、家のカギを開けようとした時だった。
“あれ、朝、カギ閉め忘れたっけ。”ドアノブを回すと扉が開いた、その時、部屋の中から物音がした。
菜月は、とっさに怖くなり、アパートの2階から階段を必死に下りた。
そして、少し離れたところでポケットから携帯を取り出し、急いで番号を押した。もう、とっくに消した番号だったが、感覚を覚えている手が勝手に番号を押していた。
3回の呼び出し音の後、相手が電話に出てすぐに、菜月は切羽詰まったように話し始めた。