片想い
***
この夢で目覚めるのは、今日で何日目だろう。
時計の針は、午前7時の5分前を指している。窓辺に近づき、カーテンを開けると、夏には青々と茂っていた葉が、枯葉となり哀しそうに揺れている。
インスタントコーヒーを飲みながら、ふとテレビに目を向ける。
“関東地方は、夕方から夜にかけて雨になるでしょう。”女子アナだかアイドルもどきか、よく分からない女の子が天気予報を読み上げている。
いつもと変わらない地味なブラウスとスーツに袖を通す。服にこだわりはない、職場に行ってしまえば、皆同じ制服だ。
「行ってきます。」誰もいない部屋に向かって声を掛け、職場に向かう。
これが、来月25歳を迎える塚原菜月(ツカハラナツキ)の日常だ。
いつからだろう、私の世界から色が無くなってしまったのは。
この夢で目覚めるのは、今日で何日目だろう。
時計の針は、午前7時の5分前を指している。窓辺に近づき、カーテンを開けると、夏には青々と茂っていた葉が、枯葉となり哀しそうに揺れている。
インスタントコーヒーを飲みながら、ふとテレビに目を向ける。
“関東地方は、夕方から夜にかけて雨になるでしょう。”女子アナだかアイドルもどきか、よく分からない女の子が天気予報を読み上げている。
いつもと変わらない地味なブラウスとスーツに袖を通す。服にこだわりはない、職場に行ってしまえば、皆同じ制服だ。
「行ってきます。」誰もいない部屋に向かって声を掛け、職場に向かう。
これが、来月25歳を迎える塚原菜月(ツカハラナツキ)の日常だ。
いつからだろう、私の世界から色が無くなってしまったのは。