片想い






「私達も帰ろうか。」



「帰ろうかじゃないわよ、ちゃんと話してくれるまで、今日は帰さないからね。」



涼子のこんな真剣な顔を見たのは、3年前のあの時以来な気がした。



「分かった。」



「よし、じゃあ、久しぶりにBlue Heartに行く?」



「大学卒業以来だから3年振りかな。オーナー、元気にしてるかな?」



Blue Heartは、大学時代、よく飲みに行っていたBARだ。私達のおじいちゃんぐらいの年齢のマスターが1人で切盛りしている。



< 28 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop