片想い





「またまた、オーナー、私、ジントニックね。菜月は?」



「ファジーネーブルで、お願い」



「了解」



注文をしながら、カウンターの真ん中の席に腰を下ろす。涼子と来る時は、いつもこの席だった。



「はいどうぞ。」



「ありがとう、じゃあ、オーナーとの久しぶりの再会にカンパイ。」



「カンパイ」




3人でグラスを目線の高さに上げる。一口、カクテルを飲むと、甘さが口の中に広がる。久しぶりに飲むオーナーの作ったカクテルは、3年前と変わっていなっかった。




< 30 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop