片想い



「っで、菜月、プロポーズどうするの?」



「菜月ちゃん、結婚するのか?」



「まだ、ちゃんとプロポーズされたってわけでは、」



「プロポーズでしょうよ、まったく。ただ、「うん」って、頷けば、安定した生活が待ってるのよ。どうして、迷ってるの?」



「最近ね、敏輝が夢に出てくるの。夢の中で、私が、敏輝を追いかけてるの。」



グラスに視線を落としながら、久しぶりに本音を話し始めた。



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