片想い
「じゃあ、また明日の2限でね、バイト頑張れ。」
「ばいばい。」
駅前で涼子と別れ、地元に帰る電車に乗る。大学までは、片道1時間。大学1、2年の頃は、隣の県のキャンパスだったから1人暮らしをしていた。3年生になり、都内のキャンパスになり、授業数もだいぶ減ったため実家から通うことにした。
大学と家のちょうど真ん中の駅にあるカフェでバイトをしている。この店舗では、6ヵ月を過ぎたぐらいだが、1、2年の頃から同じ系列の店舗で働いている。
「おはようございます。」
「菜月さん、聞いて下さいよ。彼氏とケンカしたんですよ。」