片想い
入学してすぐに大学の新歓コンパで3つ年上の先輩にアドレスを聞かれた。野球なんかまったく興味がなかったけど、大学での繋がりを作るために、一応、入った。そこから、メールや電話をするようになり、告白されて付き合った。
人生で初めての彼氏だったから、すごく浮かれていた。でも、先輩は4年生だったため、就職で6月には地方の実家に帰ることになった。3カ月の恋だった。
2人目は、1年の秋頃に友達に誘われた合コンで知り合った同い年の人だった。大学は違ったけど、1年近く付き合ったが他に好きな人が出来たと、突然振られた。
でも悲しくなかった、むしろホッとしている自分がいた。皆と話を合わせるために彼氏を作り、本当の自分を見せられない毎日に疲れ始めていた。
それからずっと独りだ。
「菜月さん、出勤押しておきますね。」
「お願い。」