片想い
そういって、行ってしまった。特にすることが無かったので、椅子に座り、携帯を見ると涼子からメールが着ていた。
“イケメン店員さん、いた?”
“いたよ。”と一言だけ書き、メールを返信した。
携帯を閉じ、イケメン店員さんに視線を移した。涼子が言う通り、確かにイケメンだわ。背も高いし、手足も長い。顔も、ほっそりしていて、鼻も高く、目元もぱっちり二重。
じっくりイケメン店員さんを見ていると、包装を終えて顔を上げた店員さんとばっちり目が合ってしまった。イケメン店員さんは、すぐに営業スマイルに変わったが、私は、とっさに視線をそらしてしまった。
「お待たせしました。出口までお持ちしますね。」
そう言いながら、出口に向かい案内してくれた。