片想い
「えー、なんで聞かないのよ、もったいない。」
「うどん、伸びるよ。」
「うどんは、いいのよ。せっかく久しぶりに、あんなかっこいい人にあったのに。でも、あのお店に行けば、いつでも会えるか。」
涼子は、残念そうにしながらも、どこか面白がっているように話していた。その時、菜月の携帯が鳴った。
「もしもし」
“もしもし、菜月ちゃん。今日、バイトの洋子ちゃんが風邪で入れなくなっちゃって、15時から入れない?”
「今日、授業無いんで、大丈夫ですよ。」