片想い
「3年生になってからなんで、半年ぐらいですね。1、2年の時も同じ系列で働いていたんですけど、こっちに帰ってから、あそこで働くようになったんです。」
「そうなんだ、俺、この近くに住んでるから、朝とか仕事帰りとか、良く行ってるんだよね。」
「じゃあ、もしかしたら、会っていたかもしれませんね。」
ちょうど、その時、店員が、注文したホットティーを運んできた。
「この近くに住んでるの?」
「いえ、住んでるのは、隣町なんですけど、大学と家のちょうど真ん中の駅になるんで、それで働いているんです。高山さんは、この辺からお店に通っているんですか?」
ホットティーに口を付けながら、質問してみた。
「あれ、名前?」