片想い




「そっか、連絡先もらったんだった。」



そうして、菜月は、コートのポケットを漁り始めた。そんな菜月の様子を、涼子は呆れながら見ていたがあえて何も口にしなかった。




「連絡してみようかな?」



菜月は、珍しく自分から積極的に行動しようとしていた。そして、メールを打ち始めた。



“こんにちは。塚原菜月です。この前は、ありがとうございました。就活のことで相談に乗ってもらいたいんですけど、お時間頂けませんか?”




しかし、返事は、すぐに来なかった。



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