片想い
「初めまして、菜月ちゃん、何にする?」
「私、あんまりお酒に詳しくなくて分からないんです。」
困ったように高山さんを見ると、高山さんは、オーナーに注文をしてくれた。
「お待たせ、どうぞ。」
オーナーが作ってくれたカクテルは、オレンジ色がきれいなカンパリ・オレンジだった。すごく甘く飲みやすかった。
そして、高山さんとオーナーは、色々な話をしてくれた。また、高山さんは、仕事が休みの毎週、月曜日に良くここに通っているらしい。帰り際、オーナーは菜月に今度は、ぜひ友達と来てと声を掛けた。