片想い







帰り道、駅に向かって2人で歩きながら、菜月は、疑問に思っていたことを口にした。



「そういえば、どうして私の下の名前、知ってるんですか?」



「店に来てくれた時に、友達の佐藤さんが下の名前で呼んでたからさ。」





すると、半歩先を歩いていた高山さんが菜月の方に振り向き、立ち止まった。



「菜月ちゃん、」



菜月は、高山さんが突然立ち止まり、下の名前だけで呼ばれたことに驚いた。


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