片想い
内定
菜月は、敏輝と付き合いだしてから、色々変わった。社会人と付き合うのが初めてだったから、最初は、ご飯を食べに行っても奢られるのに慣れなかった。また、働いているため自由な時間に連絡が取れないことが寂しくもあった。
しかし、普通の恋人のようにご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったり、ショッピングを楽しんだ。また、BlueHeartにも度々、2人で飲みに行った。
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月日はあっという間に経ち、新葉が芽を出し始めた5月中旬、菜月は、会社説明会に向かうため駅で電車を待っていた。すると、リクルートスーツの右ポケットに入れた携帯が振るえた。
携帯を取り出し画面を見ると、登録していないが見覚えのある番号だったため通話ボタンを押した。