黒猫ちゃんの憂鬱2


『・・・。でも、結婚の時は・・・黒猫の財閥がトップで、アイツの組は堕ちた。その憎さから俺を使って殺せ、と』



「でも堕ちたんでしょ?なんで従ったわけ?」




『お前がトップになったから他の組もお前のトコに行った。でも親父の組も堕ちた。・・・裏切りが居たからだ』



そんなのしらねぇよ。




「だからって他人に押し付けるのやめてくれる?ていうか、お前等で青組潰せよ人を巻き込むな」





『だから、潰せなかったからしょうがないんだろ!!』



「今トップの頭がんな言い訳使ってんじゃねえ!!」





しょうがない?



「はじめから、殺してくれればよかったのに。あんた等に捨てられてどんな思いしてるかわかってんの?」


『・・・』



「がんばって大学出て、財閥建てて・・・血もにじむよ、ホント・・・」



『悪かった』



「不景気?しらないよ、そんなの。・・・あんた等がつぶれるつぶれないだけでこっちは大迷惑!!」


『・・・』


「あんた等に捨てられただけでも苦労してんのに、何?あんた等から縁切ったんだからもうほっといてよ!!」


『・・・』







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