黒猫ちゃんの憂鬱2



「これ以上、これ以上何を望んで生きろって!?あんた等に私の気持ちがわかる分けない!!私を殺そうとしたアンタも、私を捨てたアイツも、陸を殺してくれたテメェ等も、全員・・・死ねばいい」




ザー・・・



私の気持ちのようだよ、この雨は。




『・・・悪かった・・・』




「うん。もう、いいよ。私にはこれ以上どう生きたってあがいたって、あの時以上の幸せは待ってない・・・」




『本当に悪かった、俺・・・』



「うん、だったら死んで」



『・・・』



「ねぇ、なんで生きてんの?なんで笑ってんの?・・・なんで存在してんの?」



『悪かった。でも、今の俺にはコイツ等がいる。コイツ等の面倒も見なきゃならねぇ・・・』




「え、何綺麗ごと言ってんの?人殺しといて悪いと自覚しててまだ生きてるつもり?え、冗談でしょ?」




ハハハ、と嘲笑う。




ねぇ。


返して、私の人生。




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