黒猫ちゃんの憂鬱2



「愛してるって、もう二度と聞けない」




『あぁ・・・』



「愛してるなんて、死ぬ前しか言われてない」




『・・・』



「顔を、声を・・・忘れてしまいそうで怖い」


『あぁ・・・』




「大好きだった。・・・愛してる。笑顔も、消えそうで・・・私は・・・」




『・・・』



「私には、存在価値なんてない。・・・デートも出来ない。笑いあうことも出来ない。喧嘩もできない。買い物も、出来ない。話すことだって・・・できない。ふざけることだって、だきないっ!!もう、何もかもないっ!!真っ白っ!!私に未来なんて必要ないッ!!」




もう、どうすればいい。



貴方なしでどう生きようか?



゛月!!゛もう一度、声が聞きたい。



゛好き?そんなの当たり前じゃん?俺は大好きだけどなっ゛
笑った顔が見たい。



カチャッ



゛月っ、ハァ・・・愛して、る・・・。大、・・・はぁ、好きだっ゛



血まみれになった貴方にキスをした。




ねぇ、貴方は今幸せ?




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