黒猫ちゃんの憂鬱2
赤いチョークをトントン、と周りの粉を落としてからカッカッ、と書く。
『・・・正解よ!!でも、単位が抜けているわ。これじゃあ大学の試験も落ち・・・』
「この問題はね、答えに単位なんて必要ないんだよ。あれ、メガネしてるくせに見えないのかなあ」
『教師に向かってなんて口をっ』
グイッ
胸倉を掴んで引き寄せて、
「教師如きが何説教してんの、って・・・言ったよね?ここ、不良校だよ?・・・あんたみたいなオバサン相手にする馬鹿いないと思うけど、」
『っ』
「年下ナメてっと、痛い目合うの、テメェだよ?」
ガンッ
教卓に顔面を思いっきり投げてやった。
強く打った所為か、額から血が出ている。