年下意地悪王子様
顔が、赤くなるのが…自分でもわかる。
なんだろー…。
今までには、なかったこの感覚。
「顔真っ赤♪」
「うるさい!」
そんな顔で、私に笑顔を見せないで…。
近くにある。
整った顔。
甘い匂いが、私の鼻を刺激する。
…香水かな?
「香水じゃね?」
「ふぁ?!」
「また、もれてたよ〜(笑)」
「どこから?!」
「…香水かな?って。」
「…よかった。」
あんな、恥ずかしい事を聞かれなくてよかった。…と、安心する。
「椿って…天然?」
「はい?!」
「天然だよな〜♪」
クスクス笑う。佐藤翔音。
そんな…顔も、格好いい。
「着替えなくていいの?」
「え?」
佐藤翔音が、私を指差す。
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