オオカミ少年。
猫みたいだ。
「俺も、触ってい…?」
やっぱりこいつ、酔ってるわ。
「ダメ。」
いつもの中田はどこにいったんだろう。少し前まで様子がおかしかったかと思えば、急にこれだ。
同じクラスになって隣の席になって、こんな雰囲気になったことは一度もなかったのに。
何なのこの甘ったるい空気。
「えー…」
「中田飲みすぎ。やっぱ酔いが覚めるまであっちで休んできた方がいいよ。」
時計を見ると、もうすでに11時を回っていて。確か中田はバスで帰るって行ってたから…
「中田、最終のバスの時間は?」
「んー……えー…?」